AOKI JUN
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JAPAN

HOUSE

幅2.0m長さ7.4mの細長い敷地内通路で道路につながる幅8.1m奥行き9.5mの「旗竿状敷地」に建つ住宅である。敷地の一角、その方向だけに視界が拡がる方向に、幅5.8m奥行き5.5mの長方形の庭を持ち、住宅本体はそれを除けるように、L字型に敷地内通路側に小さな突起を持つ構成になっている。小部屋の集合としての内部構成を持ち、ベージュの部屋、亜鉛どぶ浸けの部屋、白タイルの部屋、アクリの部屋、チャコールグレーの部屋と、それぞれに固有の性格が割り当てられている。サッシは鋼製で、枠は鉄板を押し潰すことで3mmという極小の見付として、この小さな住宅のスケール感に合わせている。床のみをデッキプレートとした木造の構造である。

写真撮影: Daici Ano