AOKI JUN
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JAPAN

HOUSE

東京の住宅地に建つ、10.65m x 10.41mに内接する台形の平面を持った、高さ9.90m(塔屋部分は12.75m)の3層の個建て住宅である。敷地は、バスなども通行する、住宅地としては、昼夜を通してかなり交通量のある道路を西に面する角地で、コンクリート躯体で囲われた閉鎖的な箱型の構成をとっている。外周のコンクリートは、厚40mmのEPSを施した上にハイブリッド漆喰を吹き付けた外断熱仕様になっている。平面構成としては、箱の内側、外周に沿って、合計7つの「内テラス」を設け、その内テラスを基本的に2つの部屋に面させることによって、室内全体の開放性と十分な喚起性を確保するようにしていて、これからの都市住宅のひとつの原型となることを模索している。7つの内テラスは、具体的には、1階に、玄関に面する1.8m x 1.2m x H2.8mのもの、2階に、寝室とトイレに面する1.5m x 8.4m x H2.6のもの、浴室とクローゼットに面する0.8m x 1.9m x H2.1mのもの、書斎と寝室に面する0.7m x 3.6m x H 2.6mのもの、3階に、居間に面する直角を挟んで3.7m x 4.9m x H5.7mの三角形平面のもの、トイレとキッチンに面する0.9m x 1.6m x H2.9mのもの、居間とキッチンに面する0.6m x 7.1m x H2.2mのものである。
協力:岡安泉(照明)

写真撮影: Yasushi Ichikawa