
道路の世界から庭の世界へメビウスの輪状に連続的に反転する構成を持つ住宅案である。道路側からすると、道路に対して開かれた台形平面の居間がこの住宅の主たる空間と認識されるが、道路の世界に属しているアプローチ・スロープを下り、折り返して地下階に入ると、いつの間にか庭の世界に居たことを発見することになる。庭側からすると、道路の延長としての居間は、庭側に大きく開かれた空間における小規模な要素に過ぎない。地下室は寝室で、庭に面した3層分の吹き抜け空間であるが、アプローチ・スロープと台形の居間の下では天井高は1.1mと極端に低い。アプローチ・スロープと居間の台形の上面はそれぞれ浴室および食堂になっている。
写真撮影:jun aoki & associates
BIBLIO:
2006/06『美術手帖』0606 工芸発見!日本美術ってすごい!/子どもたちに伝えたい家の本「家の?」 / 美術出版社
2006『ARCHILAB - JAPON』198 archilab2006japan nested in the city/Jun Aoki / HYX publisher
1999/11『建築文化』9911「特集=青木淳1991 - 1999」 / 彰国社
1997/03『GA JAPAN』25「特集=住宅プロジェクト1997」 / A.D.A. EDITA Tokyo