
1993.09
House
上層の台形体の住居部分と下層の斜面をトンネル状に掘った住居部分の全く異なる2つの空間から成る住宅案である。道路から下に拡がる広大な斜面の林にあって、道路から見えるのは駐車場のみで、これは上層の住居部分の屋上である。鉄筋コンクリート造。上層と下層の両方に居間がある。上層は、斜面の下方向にのみ視界の開けた2層の空間で、緊張感を強いる場所として計画されている一方、下層は、土と有機的に交わり、斜面と一体化した「自堕落な」生活のための場所として計画されている。上層がアメリカ西海岸のモダニズム建築をイメージの源泉としている一方、下層は鶏が駆け回る中国の円廊—家畜を飼育するその中庭—から構想を得ている。
写真撮影: Shinkenchiku - Sha
BIBLIO:
1999/11『建築文化』9911「特集=青木淳1991 - 1999」 / 彰国社
1994/05『住宅特集』9405 / 新建築社
1993/11『BRUTUS』01 Nov.93号 / マガジンハウス