AOKI JUN
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馬見原橋

KUMAMOTO, JAPAN

PUBLIC受賞暦カテゴリー

全長38.25mの唇の形をした橋である。上が車と歩行者のための橋で、下が歩行者専用の橋。上橋の幅が5.8m、下橋の幅が7.5mで、上下の幅の差を利用して、歩行者は自然に下の逆さの「太鼓橋」に吸い込まれる。中央のもっとも背の高い空間で、路面から梁下まで3m。構造は唇の形に変形された鉄骨フィレンデール橋で、上弦材、下弦材、支柱全てが構造要素となっている。下橋の路面の仕上げは、現地産の厚さ45mmの杉板で、途中、2ヶ所、直径2.8mと2.2mの円形の穴が開けられている。下橋の手摺を除き、詳細は全て土木の標準仕様によっている。熊本県と宮崎県の県境に近い、山間の小さな町、蘇陽町にある。

実施設計:中央技術コンサルタンツ九州支店

写真撮影: Shinkenchiku-sha