AOKI JUN
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白い教会

OSAKA, JAPAN

COMMERCIAL

白い教会は、「ハイアット・リージェンシー・大阪」の結婚式場として建設された80人収容の小さなチャペルである。直径60cm、部材の太さが25mm角の鋼材リングが、立体的に組み合わさった構造を持つ。リングの立体配置は、任意の立体を充填する切頂性四面体を仮想の1単位とし、その4つの正六角形に内接する円の配置に相当する。鋼材リングは、互いに溶接により結合され、全体として、大部分を空隙が占める泡状の立体格子を形成している。立体格子は、屋根を支えるだけでなく、外装のガラスを支持するMPG構法としても利用されている。立体格子の内側には、二重に織りこまれた白いオーガンジーのスクリーンが吊るされている。 MPG構法: Metal Point Glazing System
協力:アトリエ・ジーアンドビー(実施設計)・安東陽子(テキスタイル)・岡安泉(照明)

写真撮影: Daici Ano